HOME                              次のページへ→

1日目〜2日目        

早朝5:20分、T画伯に車で送ってもらって家を出発した。
JTB旅物語「ルフトハンザドイツ航空で行く感動の旅スペイン8日間」スタート ♪

ツアー集合場所は5:45、広島駅新幹線口。ここで添乗員のYさんと初顔合わせだ。
Yさんは小柄で可愛らしい顔をした40〜50代に見える女性。吉永さゆりさんを思わせる品の良い優しい顔だ。挨拶をしてくれた印象も、とても柔らかい感じの人だった。初のヨーロッパ旅行を控えて嬉しい半面、スリや犯罪が多発するというというスペインなのでちょっとナーバスになっていたわたし。連れて行ってくれるのはもっとごっつい男性の添乗員さんだと思っていたので、こんな小柄な女性でいざという時大丈夫なのかしらん、と申し訳ない けど少し思った。
後にこの添乗員Yさんの驚異の働きに、大感謝と大感動することになるのだけれど。
この時点ではまだそんな事は露知らず…。

ツアー全体人数は23名らしい。年配のご夫婦が数組いて、あとは女性ばっかりのグループや一人参加の女性も。わたしは旅友募集で12月に知り合ったばかりのMさんと2人同室。打ち合わせで2回会って、出発のこの時は3回目だけど、メールでしっかり連絡を取り合っていたので特に不安は無い。

T画伯とはここでお別れ。旅の間、もつ、9、柚子を頼んだよ〜。

新幹線とJRはるかを乗り継いで、一行は関空へ到着。
Mさんとわたしはなるべく添乗員さんの近くをキープしようと打ち合わせていたので、さっさと前の方を歩く。
わたしはツアーの旅に慣れていないので、この方が安心だし。

 

さて関空の出国手続き、わたしにとっては人工股関節になって初の海外旅行なので、金属探知に反応するのかドキドキしていた。手荷物はカゴに入れて、いざ関門通過!もし音が鳴って止められても、係員は日本人だから落ち着いて説明すればいいんだ、と自分に言い聞かせて。
そしたら何の反応もなく、するりと通過できた。なーんだ、余計な心配だったなぁ〜(笑)

日本〜スペインは直行便が無いらしい。今回は関空からフランクフルトで乗り継いでバルセロナ空港へ到着する予定だった。フランクフルトまで約12時間のフライトは思ったより楽だった。ドリンク、機内食、軽食などが出てくる度に気が紛れるし、持参した本を読んだり仮眠してる間に到着。いよいよ初ヨーロッパだー。

機内の小窓から見えるフランクフルト空港は一面の雪景色だった。寒そう〜。
とにかく無事に地面に着いて一安心だった。

ドイツ、スペイン共に日本との時差は8時間。日出づる国、日本の方が日付が進んでいる。

現地の午後3時くらいにフランクフルトに到着し、次の便は午後7時台出発の予定だ。それまで空港エリア内での自由行動となり、それぞれ免税品を見たり、フードショップで食べ物を買ったりして過ごしていた。

空港内はさずかに洗練されている感じ。デザートの盛り付けも美しいわ〜。



たっぷりある時間を持て余して皆待合いコーナーで座っていると、ゲート出発時間近くになって雪の影響でスペイン行きの便がキャンセルになったと告げられた。次の便はまだ未定だという。申し訳なさそうに話すYさんに引き続き待つように言われて、彼女は慌しく手続きに行ってしまった。

窓の外はずーっと雪が降りつけている。
何時間かが経過して、「午後9時の便が取れました!時間が無いので大急ぎで出発ゲートへ向かいましょう!」と嬉しそうに走って我々を呼びに来てくれたYさん、皆も後についてかなり遠くのゲートまで小走りに走った。小柄なYさんは大きな荷物を持ったまま走っている。
「荷物持ちましょう。」と声をかけた。わたしの方が断然体格もいいし(笑)、なにより今までずっと座っていただけで体力はあり余っている。そしたら「大丈夫です、いいです、いいです。重いですから。」とすごく遠慮?される。そしたら連れのMさんが小声で「大事なものが入っているから。。。」とわたしにささやいた。

そうか、添乗員さんだものね。荷物に何かあったら責任問題だ。引き下がろう、、、と思った時、隣にいた同じツアーの女性が「だったら二人で持ちますよ、ね?」と言ってYさんの手から荷物を取り上げてしまった。
ということで半ば強制にだけどわたしとその女性で荷物の持ち手をひとつずつ持って、引き続き小走り。
その荷物の本当に重いこと!ゆうに八キロくらいはありそうだった。もっとかも?
本当にこんなものを小柄な体でずっと持っていろんな手続きに奔走されていたのかと思うと頭が下がる。
でもなんとか出発できそうで良かった〜♪

と思ったのも束の間、ゲート前に来てみたらその便も5分前にキャンセルと決まったという。
落胆するYさん、そりゃそうだろう、、、彼女の責任ではないけれどツアー客の期待を一身に背負って、席確保のためにすごく動いてくれたのだから。
(←ルフトハンザのせいでもないんだけどねぇ。ちょっとうらめしい気分で撮ってみた。w)

「何とか今日中にスペインに行くために出来るだけの事をしますから、申し訳ないですけれどまたしばらく待っていてください。」と言い残し、再び手続きへと向かった。
(さすがにあの荷物は待合い席で我々が見ていることを了解してくれた。やはりあの重さでは身軽には動けないよー。)

次の朗報は最終便の23時台の便に乗れそうだというもので、みんなそれに望みをかけていた。
けれどその便も結局悪天候で直前に飛ばないとわかった。。。
かなり夜も更けてから、ドイツで最初の夜を迎えることに決まったのだった。うーん、出だしからガビーン。

しかし、もっとガビーンなのはYさんだろう。機内預けのスーツケースは今夜は手元に戻してもらえないということを申し訳なさそうに説明し、これから全員のホテルを手配するという。空港内は出発出来ない人で一杯なのに まともなホテルなんて取れるのだろうか? ツアーの皆さんもYさんの必死の働きと気遣いがわかっているから、頑張ってね、ありがとう、の声はかかるのだけど。

日付はとっくに変わって 深夜2時頃。やっとホテルが取れたという事で、空港からタクシーへ分乗して約30分の雪道のドライブ。地元のタクシードライバーが結構なスピードを出すので、皆生きた心地がしなかったとか。
わたしは後ろの座席で呑気におしゃべりをしていたから、あんまり怖さを感じていなかった(笑)。

ホテルはとても立派で綺麗だった。けれど全員 身軽な手荷物しかなく、出発も数時間後の早朝5時。朝7時台のスペイン行きに乗るためにまたもや空港に行って待機していなければいけないという。
機内の乾燥対策にと思い、化粧水などを少し手荷物に入れていたのが幸いだった。シャワーと仮眠が精一杯ですぐに午前4:30、モーニングコールが鳴った。

(←出発前ホテル前から撮影。まだ暗い)
またタクシーが雪道を飛ばして、空港へ。この時は前の座席だったので結構なスピードに軽く恐怖を感じた。道は真っ白。こんな早朝だから多分凍っているだろう。
ここで交通事故になったらシャレにならない。。。

わたし達のタクシーは無事空港に着いてホッとしたけど、分乗した別のタクシーがなかなか到着しない。またもやYさんの心労が増すのだった。ずっと外のタクシー到着口に張り付いて心配そうに道の向こうを見守っていた。
30分くらいも遅れてやっと最後の一台に乗った人たちが到着。途中でガソリンを補給したり、別ゲートへ連れて行かれたりして混乱していたらしい。

この日も雪だけど朝7時のスペイン行きが飛ぶらしい。 が、乗車希望者が殺到しているため、ルフトハンザ側が人数調整をするという。

平日の朝ということで、ぴしっとスーツを着こなしたビジネスマンがゲート前に大勢詰め掛けている。この便に乗りたくてたまらない人がどんどん膨れ上がってくる。

やっと搭乗が始まり、少しずつ乗客がゲートを通過していく。Yさんはずっと祈るような顔でカウンターの前に立ち続けていた。待ち時間も含めて1時間以上経った頃、我々を含めていかにもツアー観光客とわかるような数グループがその場に残っていた。。。
無念そうなYさんの説明によると、乗客調整によりこのツアーでも6名の方の名前が呼ばれた。けれど全員一緒でないと出発することが出来ないので、今回は諦めざるを得ないということだった。

目の前でずっとこの様子を見ていた我々は納得するしかなかった。フランクフルト空港全体が雪のためにこういった混乱状態なのだ。Yさんが居てくれるおかげで椅子に座って待っていればいい我々はまだ良い方で数時間同じ場所で立ったまま並んでいる人も大勢いるのだ。

あいかわらず外は雪。

飛べない飛行機に雪が降り積もる。。。












ところで、この空港大混乱の当初から、ツアー客の中に居らした英語が堪能な女性(かなり高齢と見える女性との二人連れで、親子でツアー参加されている娘さんの方だった)が、親切にも進んでYさんのフォローをしてくださっていたみたいで、時々Yさんに代わって現状の説明などを待っている我々のところへ報告しに来てくださった。 海外で英語が出来るってものすごく強みだなぁ。それ以外のツアー客同士もおしゃべりする時間がたっぷりあって、自然と結束力が強まったことがせめてもこのトラブルの副産物か。

Yさん曰く、朝の便を最後にしばらくは出発させる予定が立っていないらしいとの事。
「日本のJTBにも現地事務所にも動いてもらって、とにかく最善の手を尽くすのでどうか皆さん、もうしばらくこらえてくださいね。わたしも引き続き頑張りますから。」と気丈に笑顔を見せてくれる。一番辛いだろうにすごい精神力だ。

(さて、この後ツアーはどうなる!?続く)

 HOME                              次のページへ→